冰雪大世界とは?
冬のハルビンといえば氷点下30度にもなる極寒地帯。それもそのはず、中国でもロシアに近く、しかも内陸のため乾燥している地域です。
そんなハルビンですが、人が最も多く集まるのは冬。なぜかというと、札幌、ケベックとならぶ世界三大雪まつりが開催されるからなのです。
ハルビンで雪まつりといっても3つあり、ひとつは兆麟公園の雪まつり、太陽島雪祭り、そして3つ目が冰雪大世界です。ハルビンの街はなぜか雪が少なく、(内陸で雨が降らないためですかね?)雪まつりといっても太陽島雪祭り以外は、氷がメインなので氷祭りといったほうがいいかもしれません。
会場まで行ってみる
冰雪大世界はハルビンのメインストリート「中央大街」、あるいは交通の中心ハルビン駅からは少し離れており、松花江に浮かぶ太陽島にあります。
47番か126番のバスでいけることはリサーチ済みだったんですが、ネットで調べてもいかんせん迷っている人が多すぎる・・・ということで、ホテルの人に話してツアーを用意してもらいました。ツアーと言っても往復の送迎だけで、案内してくれるわけではないですが。確か終点だったので、バスでいってもよかったのですが、念のため。
ハルビンって日本人だと漢字が読めるので、行ける気がするんですが、何言ってるのかは本当にわからないので、だいたい迷います。しかも英語はまず間違いなく通じないと思ったほうが良いです。台湾とか香港の比じゃないです。滞在中ホテルのフロント以外で通じた覚えがない・・・大学で習ってたおぼろおぼろの中国語とGoogle翻訳でのりきりました。(ちなみにちょっと特殊な方法を使わないとGoogleもつながらないので要注意!)
ツアー料金は1台200元でしたが、帰りも(たしか3時間くらい後)も待っててくれるし、冰雪大世界で待機してる帰りのタクシーはだいたいボッタクリで、「120元」とか声かけられたので、結局ツアー使ってもあまり値段的にかわらないし、楽だったし正解かな~と思ってます。
これがハルビンの冰雪大世界だ
行く途中に旅行代理店にいって、チケットを調達。ひとり300元です。日本円にすると5,000円くらいなので、かなり高め。現地では数百円でご飯がまともに食べられるので、そう考えるととても高いですが、絶対行くことをおすすめします。
入口は大混雑
着いたのは5時40分くらい。そこそこ遠い上に混んでいるので、けっこうかかるのです。ここでもチケットは買えるみたいですが、先にチケットを買ったので、特に並ばずに入れました。ただ列は1列に20人くらいは並んでいたので、できるなら先に買っておいた方が良さげです。
まずはメインの塔(?)
入ってすぐにまず屋台。フルーツに水飴をかけて、固めたもの。平たく言えば、りんごあめの各種フルーツ版です。それからトナカイとサンタがいて、そりにのって写真撮影できます。もちろん有料。
そしてメインの塔(?)。遠くからもよく見えます、おそらくメインの観光スポット。上の写真の下の方に写っているのが、人ですからその大きさは一目瞭然です。色々なスタッフが写真をとってあげようかと声かけてきますが、もちろん有料なので、無視。とりあえずよくわからないから「没有(メイヨウ)、没有」といって追い払いました。
あとは「我不说普通话(ウォーブーシュオープートンファー)」(私は北京語が話せません)というとだいたい去っていく。むこうもむこうでコミュニケーションがとれないのがストレス古なんだろう。
中はとても広大!
氷のトンネルを抜けると冰雪大世界の右側がのぞめる。こんなトンネルだけど、氷でできていて近くで見るとけっこうすごいです。
かなり広いことがわかります。
氷の像は一見の価値有り(早めの時期推奨)
ちょっと歩くと世界各国のアーティストの氷の像が展示されています。全部で30はあるだろうか・・・
いったのが2月25日だったからだろう・・・ちょっと時期的におそかったのか、かなり溶けてしまっていました。いくつかの像はとけて原型をとどめていなかったり、大事なパーツが折れてしまってたりします。それもそのはず、2月のハルビンは気温が2度から3度とは言え昼間はプラスになることだってあるのです。しっかり見るなら1月がおすすめです。
かぐや姫の像かな?
こちらは木馬の像。一番しっかりしている。ちなみに奥の像はとけてしまってます。
全体はこんな感じです。
まだまだ続く
車のメーカーがスポンサーになっているんですかね?
橋と大仏。この大仏、雪像なのです。最初気づかなかった・・・お線香をあげられます。
こちらはフォードの車と氷。かっこよく見える。
滑り台にチャレンジしよう
冰雪大世界の一番奥にはすべり台があります。20mくらいチューブをひいてのぼって、上からチューブですべりおちるというもの。料金は特にかかりませんが、30人くらい並んでいたかな?回転が早いから15分くらいで滑れました。
上からみた景色。高いところからみるので、冰雪大世界の全景が見られます。めっちゃきれいです。 ここでこの旅、唯一の日本人にあいました。
ちょっと見にくいですが、すべり台の写真。押してくれる係の人がいます。ここで係員と話していたのですが、
僕「すごいね、けっこう速いの?」
スタッフ「まあ100kmくらいは出るよ!」(スマイル)
となって、すごい帰りたくなりました・・・壁とかも危険を考えた上で設計されているとは思えないし、ヘルメットもなし。時速100kmで壁にぶつかったら死ぬやん・・・
そんなこんなで滑ったのですが、これが超スリリング。スピードは100kmはもっていたけど、たぶん50kmは出ているんじゃないかという。しかもカーブとかもあって、めちゃくちゃ怖い。足が頭より前にあって、前が見えている時はいいのだけど、ぐるっと回転して、頭の方から滑り落ちているときが超こわい!!足の裏を地面にバンバンつけて、減速を試みるもほぼ効果なし・・・いやあ、安全性を考えない中国ブランドとあいまって、死ぬほど怖かった・・・ぜひ挑戦してみてください。
ちなみにすべり台は複数あります。全部で確か10本弱。一人乗りと二人乗り、カーブが多いもの、直線が長いもの色々あるので、楽しいはずです。
それとすべり台にならぶための階段を使って、上の方へいけるのですが、これはぜひともいっておくべきです。
こんな感じで、上からの景色を楽しめちゃいます!
あと残り半分
ちなみにここまででちょうど半分くらい。見るのにかかった時間は2時間くらいですかね?マイナス15度だったこともあって、さすがに足元が冷えてきます。(ちなみにマイナス15度という気温のわりには寒くなかった・・・手袋もしてなかったし)
ただ残り半分、似たようなものがひたすら続きます。氷の宮殿(?)みたいなものがいっぱい。正直最初ほどの感動がなくなるので、サクサクいけます(笑)
こんなものがいっぱいあります。これも高さ10mくらいあるからけっこうすごいのですが、さすがに色々飛ばしてスピードアップ。ツアーのおっちゃんも待ってるし・・・
階段もこう近くで見るとちゃんと氷でできって感動モノです。
アクティビティはまだまだある
見慣れた氷の塔ですが、近づいてみると何かあります
そう、氷の上を自転車で走っているのです。さすがに自転車だと転ぶので、自転車とそりを足したような乗り物です。
それからアクティビティじゃないかもですが、鐘もありました。鳴らすみたいです。
最後の方にはスケートリンクっぽいものも。またスケートリンクっぽいものを囲むように斜面があるので、ここでそりやっている人もいました。
そして公園サイズの滑り台。こちらは公園サイズですが、しっかり滑っている人がいます。
ガンダム?
雪像のコーナーもありました。雪を固めて、何らかの像をつくっているみたい。
しかしガンダム?ガーゴイル?何を作っているのかわからない・・・
やっと終わり!
これは雪関係ないと思うけど、ちょっときれいでした・・・
最後のエリアの奥の方に、冰雪大世界の文字が入ったモニュメントがありました。
出口のほんのまえ、巨大な文字入りの像があり、ここで写真撮っている人も多数いました。
これが本当に最後。ここを見るとあとはおみやげやさんをジグザグ抜けて、会場の外です。ジグザグおみやげやさんの前を通る割に、2割くらいお土産屋さんはやっていないし、やっているお土産屋さんもだるそうにしてるし、商売っ気ゼロです(笑)
おみやげも大したものないので、期待しないほうが良いです。写真をいっぱいとりましょう!
そして外はタクシーのキャッチがすごいです。まあツアーのおっちゃんが待っていたので、無視してましたが・・・
服装とか感想とか
気温・服装
まず気温はマイナス15度でした。しかし全然寒くなかったです。風が吹くと寒いのでしょうが、風がほとんど吹かなかったので、手袋すら不要でした。スマートフォンやカメラの電池がなくなるといわれ、サブのバッテリーや充電器を持っていたのですが、使いませんでした。
服装は
- 上
- ヒートテック極暖
- ユニクロのハイネック
- セーター
- 裏ボアのベンチコート
- 下
- ヒートテック極暖
- ジーパン
- スキーウェアのズボン
- 靴・靴下
- スキー用の厚手靴下
- 雪山用の登山靴
という感じでした。手袋はもってましたが、シャッター押すのに邪魔でほとんどつけなかった。また靴もそれこそソレルの数万の靴とかいいますが、、一緒に行った人は5千円前後のスノーブーツでもなんとかなってました。
マイナス30度の1月と、マイナス15度の2月はだいぶ違うんですかね?
感想
さすが、ハルビンの雪まつり。規模でも札幌の数倍あり、見どころだらけです。まさに圧巻。
色はちょっと鮮やかすぎるともいえなくもないですが、とても綺麗です。本当に全部氷でできているとは思えないほど。滑り台もスリリングで楽しいし。
また行きたいですし、一生に一度はいっておくべきスポットだと思います。
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